鶏手羽の無精焼き |
鶏手羽の無精焼きです。
金井美恵子のたべものエッセイ「待つこと、忘れること」に出てくる一品。
このエッセイは彼女の小説同様ややシニカルだけれどでも言い得ていて、いろいろな料理は出てくるけれどレシピは一切でてきません。
女性の作家のお料理エッセイとは思えない不親切さ。
でもなんとなく作りたくなるお料理がでてくるのだけれどでもやっぱりつくらないのです。
その中で初めて作ったのがこの「鶏手羽の無精焼き」。
名前とは裏腹にある意味とっても難しいお料理。
鶏手羽肉に味噌を塗りつけて冷蔵庫の中でラップもせずに、でもたまにひっくりかえして
3,4日間放置してカピカピにしたものを焼く、というもの。
鶏に軽く塩をして、なんて下ごしらえもせず、においのする味噌を塗った食材をラップもせずに冷蔵庫に放置するなんて精神的にとっても難しい!!のです。
頑張ってカピカピにしましたよ。
ちょっと影に隠したのが勝因、でもにおいは多少しましたが。
なんとか乗り切り焼いた手羽肉は、なんということでしょう!
西京焼きのような品のいいお味にちょっと燻製肉のような歯ごたえ。
はっきり言って酒の肴です。ビールがすすむってものです。
写真がうまくとれなかったのであんまり美味しそうには見えないですけれどね。。。
無精もの上手みたいなのでまた作ります。