茹で舌平目 |
またひとつ大人になりました。
頭のなかは全然大人になってませんが、体は着実に大人の階段を登っています。
誕生日の翌日が祝日なので当日に飲みすぎて翌日をムダに過ごす
というパターンで生きてきましたが今回は違います。
翌日のランチに重きをおき当日は家で自分の食べたいものをじっくりと作ることに。
で、テーマはシンプルだけれど集中しないと味がかわる料理。
大人っぽいぞ!!
手に入る食材で考えようと思っていたらいい舌平目を発見。
狐野扶実子さんがDANCYUの連載で紹介していた料理のなかから「ゆで舌平目」に挑戦することにした。
これは舌平目を白ワインで茹でるだけのお料理。
なんて難しそうなんだ!!!
頭と内臓、ヒレを落として下から気泡がでるかでないかくらいの白ワインでゆっくり加熱。
うまみを逃さない低温加熱的なかんじでしょうか。
骨付近の血が茶色くなる直前、身がすっと離れるくらい、のベストタイミングであげなくてはいけないのですがこれがもちろん難しい。
だんだん身がボロボロになってきて、うっかり煮立たせてしまったりしたりしながら出来上がり。
狐野さんレシピは本当に茹でただけでしたが、私は茹でる前にかすかに塩をしました。
ま、素人ですので。
それでも舌平目の上品な甘みを感じて、ワインの香りもして、この繊細さがなんとも大人っぽい。
彼女が作ったら信じられないくらいおいしいんだろうなぁ。
以前頂いたままとっておいた百合根でいつものスープも作ったので、
このスープに舌平目を絡めて頂いてもなかなか上品。
百合根もいい百合根だったのでねっとり濃厚で美味でした。
ワインは勝沼丸藤葡萄酒工業さんの「甲州ルパイヤート シュールリー」。
ふと思い立って日本のワインにしてみた。
日本人には日本のワインなのではと思ったのです、いやいや大人だね。
シュールリー製法なのでキリリとさわやか。
全く飲み疲れず料理の味とも溶け込んでなかなかいい感じ。
料理にもこのワインを使ったのでなおさら味がリンクするのね。
しかしまぁ、昔は羊肉と歯が紫になっちゃうどろっとした赤ワインが好きだったのにずいぶんと大人になったのう・・・。